大阪市で起こる自然災害
過去の自然災害
1596年 慶長伏見地震:M7.5
1707年 宝永地震:M8.4
1854年 安政東海・南海地震:M8.4
1891年 濃尾地震:M8.0
1946年 昭和南海地震:M8.0
1995年 阪神淡路大震災:M7.3
災害への対応・対策を考える
地 震
巨大地震が発生したら
大阪市は、市域に被害をもたらす断層として、南海トラフ(M9.0~9.1)、東南海・南海(M7.9~8.6)、上町断層帯(M7.5~7.8)、生駒断層帯(M7.3~7.7)、有馬高槻断層帯(M7.3~7.7)、中央構造線断層帯(M7.7~8.6)の6ケースを想定しています。大規模な地震が発生した場合、建物の倒壊だけでなく、複数の場所で出火し、延焼が起こると大火災となることや、地震の揺れによって地中の砂や水が噴出する液状化現象が発生することも予想されます。
また長周期地震動の場合、高層建築物では、揺れが大きく、長く続きます。
災害発生時の外出中の心構え
≪車の運転をしているとき≫ 急ブレーキは事故の原因となります。
ハンドルをしっかりと握り、徐々にスピードを落とすなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に止めてください。やむを得ず、道路上に置いて避難する時は、エンジンを止め、エンジンキーを付けたままとし、窓を閉め、ドアロックはしないでくだい。また、連絡先の電話番号や名前を書いたメモをフロントガラスの内側に貼るなどして、車検証などの貴重品を忘れずに持ち出しておきましょう。
≪電車に乗っているとき≫ つり革や手すりにしっかり両手でつかまりしょう。座っているときは、上体を前かがみにして雑誌やバックなどで頭を保護しましょう。勝手に車外へ出たりしないで、乗務員の指示に従いましょう。地下鉄の場合はレールの横に高圧電流が流れており感電するおそれがあります。
津 波
地震による津波が発生したら
南海トラフ地震発生後、国の想定では、最も早くて1時間50分で津波の第一波が大阪市に到着するとされています。大阪市では津波等の水害から市域を守るために防波堤を設備していますが、東日本大震災の教訓を踏まえ、大阪市域に津波警報・大津波警報が発表された場合は津波避難ビル等高い場所に速やかに避難してください。
水 害
大阪市は水害に弱い地形
大阪市には多くの川や堀があり、江戸時代には「浪華八百八橋」と呼ばれるなどの水の都として発展してきました。弥生時代まで遡ると、現在の市域の半分まで海が広がり、内陸部でも湖が広がっていました。このような成り立ちから、市街地の多くが低地で水害に弱い地形といえます。
大きな被害をもたらす台風や集中豪雨
台風は7月から10月にかけて日本に接近・上陸するものが多く、強い風とともに広い範囲に長時間にわたって大雨を降らせます。また、台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がり、さらに強風によって海水が海岸に吹き寄せられて海面が高くなる高潮が発生します。そのほか、近年、限られた地域で短時間に降る、いわゆるゲリラ豪雨による浸水被害が多発しています。この集中豪雨をもたらす積乱雲(入道雲)は短時間で急激に発達するため、突発的に大雨が降ります。
[出典:大阪市「市民防災マニュアル」]