「高齢者福祉月間」は、高齢者の福祉に関する啓発活動を行うために、毎年9月を指定して
実施されるキャンペーンです。
このキャンペーンは、高齢化が進む日本において、高齢者の生活や健康に対する関心を高め、
地域社会全体で高齢者福祉に取り組むことを目的としています。
令和5年の「高齢者福祉月間」は、老人福祉法が制定されてから60年目にあたることから、
「みんなで築こう 健康長寿と共生社会」という標語が掲げられています。
【認知症とは?】
認知症とは、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたためにさまざまな障害が起こり、
生活するうえで支障が出ている状態のことを指します。
認知症は病名ではなく、まだ病名が決まっていない“症候群”です。
認知症の主な原因はアルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症などが
挙げられます。
認知症には、中核症状と周辺症状(行動・心理症状:BPSD)があります。
中核症状とは、脳の神経細胞の破壊によって起こる症状で、代表的な症状は記憶障害です。
周辺症状(行動・心理症状:BPSD)は、脳の障害により生じる精神症状や行動の異常をいいます。
【認知症を予防するには】
認知症予防の5つのポイント
・生活習慣病を予防・治療する
・運動する
・達成感を味わう
・他人と交流する
・ご本人が望んで生活に取り入れる
生活習慣病を予防・治療することは、認知症予防につながります。
運動は脳が刺激されて認知機能が向上するため、認知症予防につながることが多くの研究で
明らかになっています。
達成感を味わうことも認知症予防に効果的です。他人と交流することで脳を刺激し、
気持ちにも豊かさをもたらします。
~城東区広報紙『ふれあいJOTO』9月号より転記して掲載しております~