都島区:4月
都島区広報誌 広報MIYAKOJIMAを転記して掲載しております。
歴史を紡ぐ。まちを紡ぐ。ひとを紡ぐ。
JRおおさか東線の開通から1年。
城北公園通駅高架下に、ひときわ目を引く壁面アートが誕生しました。
駅周辺は、地域の皆さんの連携により、少しずつ変わっています。
城北公園通駅は、都島区北部の毛馬町・大東町のほど近く。高架下の壁面アートには都島区の花である桜とコスモス、ゆかりの深い与謝蕪村などが描かれています。
✿新駅ができて便利になった一方で✿
都島区と旭区の境に通っていた城東貨物線が
おおさか東線として生まれ変わり、
城北公園通駅すぐ南に位置する高架下の歩行者道路を
通行される方が増えていますが、
その壁面は数十年前に塗装されたきり。
はがれや落書きなどによる劣化が進んだ状態でした。
「薄暗くてこわい」「まちのイメージを落とすのではないか」
といった声があがる中、解決策としてスタートしたのが、
壁面アート企画『城北公園通駅高架下アートプロジェクト2020』です。
壁面アートにより高架下が明るくなることはもちろん、
落書き防止へつながっていくこと、
まちの防犯や環境改善に効果をもたらすことが期待されます。
✿キャンパスつくりもみんなの手で✿
アートを描く前に、まずは下地づくりが必要でした。
地域に長くお住まいの左官屋さんたちが中心となって、
凹凸のあったトンネル内の壁面を平らにし、
白色などのペンキで下塗りが行われました。
✿新しい出会いを通じて変わる歴史あるまち✿
壁面アートのデザインとペイント作業を担当したのは、
大川からほど近い放送芸術学院専門学校で
舞台美術を学ぶ学生の皆さんです。
寒さが残る令和2年2月下旬の作業でしたが、
だんだんとできあがっていく様子に通行人の方も興味深々で、
「ありがとうね」「明るくなるね」と温かいお言葉もたくさんいただきました。
地域の歴史や文化をイメージして創作した中から選ばれた2作品は、
与謝蕪村や区の花などが取り入れられています。
地域に長く暮らす方々と若い世代の力によって完成したこの壁面アートは、
まちの新たなスポットとして駅周辺のこれからの姿を見守ります。
デザインに込めた想いは
◆長く残る壁面アートに採用され、感謝でいっぱいです。
目に見えて並ぶものではない、都島区と旭区の昔と現代の姿を描きましたが、
グラデーションが使えず苦心しました。
一生懸命デザインしたので、楽しんでいただけるとうれしいです。
都島区が与謝蕪村の生誕地と知り、特別な土地と思いました
上段の壁面アートをデザインされた
放送芸術学院専門学校 今村 ゆりこ さん
◆学校の仲間で一生懸命塗りました。
その頑張りが壁面アートから伝わればいいなと思います。
作業中、差し入れや声がけをたくさんいただき、
お住まいの方が優しく明るいまちだなと思いました。
下段の壁面アートをデザインされた
放送芸術学院専門学校 河合 実里 さん
◆私は、駅に隣接する高架下のトンネルの様子が気になっていた一人です。
「壁面アートでこの高架下が明るくなり、見た人が笑顔になれたらいいね」という思いから、
プロジェクトに携わりました。
壁面アートのデザイン決定にも参加しましたが、
テーマの「紡ぐ。」は、かつて紡績工場が栄えていた都島区の歴史にちなんでいます。
みんなの力を結集し、完成まで10日間を要したこのアートは華やかで、学生さんたちは皆明るく真剣で、元気をいただきました。
これからもまち全体が明るくなっていけばと思います。
大東まちづくり協議会 会長
前田 起平 さん
城北公園通駅周辺にお越しの際にはぜひ、トンネル内の壁面アートをご覧ください♪
壁面が変わる様子を「もっと見たい!」方は都島区HPへ。
都島区紹介ビデオーyoutube